東北弾丸ツーリング 【前編】 [過去のツーリングレポ]

今回の記事は2008年8月
KAWASAKI ZZR-1400にて
岐阜県をスタートし、1泊2日という超弾丸ツーリングで、
青森県の竜飛崎を目指したツーリングのレポート。
ぶっちゃけかなり無謀ともいえる、耐久レースのようなツーリングだったが
これでまだまだ自分でも長距離やれる!と自信をつけてしまったツーリングでもある。

テキストメインで長いので前編と後編に分けて記事にしたいと思う。

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大雑把なルート。

touhoku001.jpg


2008年8月16日 土曜日。
普段どおり仕事をこなし、軽くシャワーを浴びる。

荷造りをし、
「さ、いこうか♪」
と、ZZRのタンクをポンポン。

携帯で、雨雲レーダーを確認するとかなり微妙な様子。
19:00頃一応カッパを着込んで出発。
小牧東ICから高速道路に上がり、天気の様子を見て
カッパを脱ぐかどうかは考えよう。

さすがに蒸し暑いしカッパの中は長袖Tシャツで走る。
ところがこれが大間違い。
高速走行ではカッパが異常なほどバタつき、疲れる。
ウエスト部分は締め上げて調節したが、二の腕の部分は
締めても足りない。なにより首の後ろがバタバタ騒々しい。

恵那峡SAで一旦カッパを脱ぎ、駒ケ岳SAあたりまでは
カッパ無しの快走。
駒ケ岳SAの直前でバタバタ本降りになった時は焦ったが
ハーフメッシュジャケットがバッチリ撥水してくれていて助かった。
ここで、ジャケットの上からカッパを着ることにする。
この先標高も上がるから気温も下がるだろうし、バタツキも
少しは改善されるだろう。

駒ケ岳SAから上信越道 松代PAまで走って給油。
燃費は19.48km/L
この時点で22:30。

上信越道を北上し、上越市で北陸道に合流。
この頃には日付も変わる頃になり、さすがに交通量は少なくなる。
これで雨が降ってなければ快適なのだが、
新潟県に入ったあたりからは完全本降り。
それもかなりの強さ。

米山SAで休憩し、黒崎PAで給油する頃には時刻は1:30。
この時の燃費が15.97km/L
2年前にインプレッサで走ったときを考えるとペースが遅い。
バイクでウエット路面ではちょっとトバす気になれない。

新潟中央JCTから磐越道に入り、磐梯山SAで3:00。
ここでこの先の長い東北道のことを考え、軽く夜食。
夜食は持っていた携帯食。ソロツーでは結構役に立つ。

30分ほどベンチで横になり、雨の様子を携帯で調べると、
どうやらここから宮城県を抜けるまで位が
雨のピークのようだ。

郡山JCTで東北道に入って福島県~宮城県を通過するあたりが
猛烈に雨が強く、胸に当たる雨粒が痛いため
ペッタリ伏せてシールドにもぐりこんで走ることしばし。

国見SAで給油。燃費は19.00km/L
メーター読み110km/hくらいで巡航するのが燃費にはよさげ。
エコランするつもりは無いが、これ以上の速度での
雨中走行は自分がつらい。

仙台市内を抜ける頃から空は明るくなり始め、
携帯の雨雲レーダーで見たとおり、岩手県には入る頃から
雲に切れ間が出てきた。

左手に岩手山が見えてくる頃には青空も覗き、朝日が射してきた。
進行方向の先の空が明るいのはそれだけで気持ちも明るくなる。
高速道路を降りる予定の松尾八幡平ICから八幡平アスピーテラインへ
入る間にはGSがなさげなので、無難に岩手山SAで給油。
燃費は16.91km/L

さ、東北ツーのまず一つ目のお楽しみ♪

八幡平アスピーテラインへ!来たぜZZR!
岩手県内の松尾八幡平ICを降りたらK45をしばし八幡平方面へ。

あ、そうそう、『八幡平』ってのは『はちまんたい』と読む。
『はちまんだいら』とか、『やはただいら』ではない。

K45からK23に入るといよいよ八幡平アスピーテライン。
ちなみにK23に入るときに左折すると八幡平樹海ライン。
どちらを走っても岩手県と秋田県の県境になっている
八幡平頂上の見返り峠で合流する。

この八幡平アスピーテライン、たいした標高は無いのに
ところどころにまるで2000m級の山道のような
スノーシェードが存在する。
しかもその中ですんごい急カーブを描いてたりするから
調子に乗ってトバすと結構スリリング。

景色の良いところも多く、道端に一旦停車して眺めようと
停めてみるとすごい急勾配でサイドスタンド出しただけではバイクが
ずり落ちていくじゃありゃしませんか!

一度は自分が足をついた位置も悪くて
タチゴケするかとあせったあせった。
どうにか景色も開けて、傾斜もさほどでないところまで来て
撮影したのがこの写真。

touhoku002.jpg

まだやや低い雲がかかっているけれども、まさに文明の侵入を
拒むかのような樹海がひろがり、写真では見にくいが
見おろすとこれまた神秘的な湖?沼?がある。
ZZRのエンジンを止めると、ウグイスの鳴き声が聞こえた。

この写真のあたりからは、しばらく山の尾根を走るような感じで
どこかでこんな感じの道路があったような…と思い出してみると
長野のビーナスラインと雰囲気は似ている。

touhoku003.jpg

八幡平頂上の見返り峠を越えると、秋田県。
ツーリングマップル東北版の八幡平拡大図のページでは
アスピーテラインは岩手県側よりも秋田県側の方に
オススメロードの色がついているが、視界の開け方も
路面の状況も岩手県側の方が良かった。
これこそツーリングマップルだけではわからない事実。

アスピーテラインを下り、R341へ出る途中にも
温泉や地熱発電所があり、ところどころ硫黄の香りが漂う
ここは奥羽火山帯の中なんだと思い知る。

R341に出た後は津軽半島先端の竜飛崎を目指すのだが
実はその道中、どうしても立ち寄りたいところがある。
時間的には10時も過ぎてる。
昼に津軽半島の平舘まで行きたい。
下道では到底間に合わない距離だ。

うーん仕方ない、鹿角八幡平ICから再び東北自動車道へ上がり、
青森ICを目指す。その距離およそ100km。

どうしても昼ごろには平舘にたどり着きたかった理由…

それはウニ丼。


ウニ漁解禁の夏の時期の、それも漁に出れた日にしか
メニューとして出せないウニ丼。
もちろんツーリングマップルにも載ってない。
お昼時は結構地元の人たちで混雑しているので、
集団で訪れる場合はあらかじめ電話とか入れてからでないと
かえって迷惑かも。

touhoku004.jpg


店内は座敷を含めても15席くらいしかない。
店内では津軽弁が飛び交ってる。
まぁ聞き取れないほどのなまりは無いが。

「ここでウニ丼食べる為に、バイクで一晩中
 走ってきましたよ~。」

って店の方に話したら、名古屋からスーパーカブで
来た人いるよといわれて軽く撃沈。
カブでかよ…


むっちゃおいしいウニ丼を食べ、お腹も気持ちも
満たされたら、次は津軽半島の先っぽ『竜飛崎』を目指す。
天気は最高、気温も24度くらいでバイクで走ってると
潮風がちょうど気持ちいい。

竜飛崎灯台へ上がる道の手前のココを外すわけには
いかないでしょう♪

touhoku005.jpg

国道だけあって、中央分離帯もある(笑)

touhoku006.jpg

海の向こうにはハッキリと北海道も見える。
竜飛崎灯台にも上がっておこう。

touhoku007.jpg

風は強いがキモチイイ~~~♪
以前にココへ来た時には、すっかり雨降りで
北海道はおろか、眼下の海さえ良く見えないくらいの
ガスの中だったからねぇ~

しばし休憩がてら潮風に当たって、イカヤキ食いながらノンビリ。
いや~ここまで来るのは大変だったけれど
きてよかった~♪

しっかり満たされて、復路に入る。
この竜飛崎から小泊ってとこまでのR339
(ちなみにさっきの階段国道もR399)
が、八幡平アスピーテラインを越えるくらいの
実に気持ちいい道。

展望は開けてるし、快速ワインディング。
ただし、観光バスも多い為要注意。

十三湖高原を過ぎたら、K12へ入り津軽半島横断。
青森市内まで戻ったら給油。燃費は17.84km/L。

touhoku008.jpg

青森市内では健康ランドで仮眠で良いかと思っていたが、
携帯で調べてたら、そこそこちゃんとしたホテルが
¥4000で宿泊できるのを見つけたため、ささやかな贅沢。

ホテルでバイクで来たことを告げると、
ちゃんとシャッターつきの、雨の当たらないガレージへ
案内してくれた。けど駐車場代は無料。
これはありがたい。

時間的には早い時間についたのだが、チェックイン後
市内散策する気力なし。
シャワー浴びて爆睡。明日の早朝出発に備える。

もう40時間寝てない…寝るあるのみ…ぐぅ

後編へつづく


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コメント 5

歳三君

下手すると、その辺止めといて。と言われるのに
ちゃんとしたガレージがあるなんてバイク乗りには
ありがたいホテルですね。(^^)
by 歳三君 (2011-08-16 23:15) 

たんたん

>歳三君さん

nice!ありがとうございます。
偶然かもしれませんが、当方が長距離宿泊ツーに出かけたときは
比較的バイクを置く場所には、気を遣っていただける所が多かったです。

一番すごかったのが、とあるそこそこ大きなホテルで
玄関ロビーにまで入れさせてもらえました。
まるで玄関にディスプレーされてるかのごとく(笑)
「他のお客さんに邪魔になりませんか?」
と尋ねたら、
「本日の宿泊はお客様だけなので、御自由にお使いください。」
と言われ、すごく驚いたことがあります。
あのホテル、まだ存続してるかなぁ~?
by たんたん (2011-08-16 23:28) 

たんたん

>あんぱんち~さん

nice!ありがとうございます。

by たんたん (2011-08-18 18:55) 

j-taro

階段国道、いつかは行きたいなぁと思ってますが、難易度はめっちゃ高めです(^^;

by j-taro (2011-08-24 23:12) 

たんたん

>j-taroさん

nice!とコメントありがとうございます。
青森県って、いろんな意味でミステリーな見所満載だと思うんで
何度でも訪れたくなります。

階段酷道、高速道路を13時間走るだけですやん( ・∀・)ノ
関東からなら9時間くらい?

あ、階段酷道をバイクで走破するのは難易度高いですよ(笑)
by たんたん (2011-08-25 08:06) 

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